グレ釣りのタックル強度と結びの強度 



グレ釣りのタックルの強度は、 タックルの重要性はわかるが実際のバランス強度は
結びの強度はどれ程か、又竿あしらいによる強度維持の方法を図解・実験で紹介します

タックルに感心はあるが磯であまり変えない釣り人も多い  磯の状況は刻々と変化している、潮の満ち引きや風・水温の変化などによりグレの釣れるポイント、タナは時間とともに変わりそれに合わせたタックルやタナ・ポイントに合わす為にも即座に変えないとグレは釣れません
グレの学習効果は目を見張るものがありますからタックルは磯の状況による基本との組み合わせが大事で如何に自分で組み立てて釣ることが出来るかが勝利者につながる釣り方だと考えています

仕掛けの軽い・重いと結びの強度について

フカセ釣り仕掛け
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1 軽い仕掛け
        
@  固定の完全フカセとジンタン2〜5号を結び目シングルに打つ仕掛け
A  完全誘導・完全フカセとジンタン2〜5号を結び目にシングルに打つ仕掛け                
         タナは3ヒロまでの浅タナで使用する 
2 普通の仕掛け @  固定ウキにガンダマB〜3Bまでをシングル打と段シズ打つ仕掛け
A  完全誘導・半誘導でB〜3Bまでをシングル・段シズ打つ仕掛け                
         タナは5ヒロまでで、タナが深く潮の流れが穏やかな時と少し流れが速い場合に使用する 
3 重い仕掛け @  完全誘導・半誘導で4B以上のガンダマから1号のオモリを使用する仕掛け
A  固定ウキにガンダマB〜6Bをシングル打と段シズ打つ仕掛け                
         タナは5ヒロ以上で深いタナを釣る場合と本流を釣る場合に使用 
4 飛し浮き仕掛け タナ3ヒロ以内で喰いが渋い場合、ドングリうきに当たりが出ない時使用                
         最近自作の自立棒ウキの完全フカセを使用して浅タナの喰い渋りのグレに対応した釣りを試している
     当たりは鮮明に出て有効です
5 スルスル仕掛けの例
 ( 完全誘導 )

@ 2Bウキに道糸とハリスの繋ぎ目に2Bのガンダマを打つ
A 2Bウキに道糸とハリスの繋ぎ目にガンダマBとハリスにジンタン4号を二段に打つ

B 2Bウキに道糸とハリスの繋ぎ目にジンタン1号とハリスにジンタン3号・ジンタン5号を三段に打つ
    @ Bウキに道糸とハリスの繋ぎ目にBのガンダマを打つ
A Bウキに道糸とハリスの繋ぎ目にジンタン2号とハリスにジンタン3号を二段に打つ
B Bウキに道糸とハリスの繋ぎ目にジンタン5号2個とハリスにジンタン3号を二段に打つ
    @ G2ウキに道糸とハリスの繋ぎ目にジンタン2号を打つ
A G2ウキに道糸とハリスの繋ぎ目にジンタン4号とハリスにジンタン6号を二段に打つ 
    潮の速さや風波サラシ遠投等の条件によりガンダマの打ち方は変えるし、道糸が太い場合は糸の落ち込みが悪いので重めの仕掛けにする、風が強い 場合はウキを沈めギミに流す方法もあります、上記はあくまでも参考です 

    グレの大きさ・竿・道糸・ハリス・ハリ等のタックル作りの考え方

タックルの思考発想は竿から考えるのではなくハリ側から考えるのが基本であり、考える順番は下記とうりです 
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1 釣れると予測されるグレの大きさと種類 2 ハリの種類や号数と強度 3 ハリスの号数と長さ及び結び
4 予測されるグレのタナの深さ 5 潮の速さとサラシの大きさ 6 ガンダマ・ジンタンの選択と打ち方
7 ウキの浮力と大きさの種類 8 道糸の号数とタイプ 9 竿の号数や長さ・種類
2 基本的にタックル全体からみて竿はワンランク上のものを使用する  事由は竿の剛性が劣るとグレを掛けても竿が曲がりすぎるとグレが向こうに向き、先手を取られたり、瀬に潜られたり、グレを早く浮かすことが出来なくてバラシの原因を作りかねない、 特に50cm前後やオ−バ−の取り込み時にはグレを釣り人方向に向けて先手を取り、竿の胴でためて弱らせ強引なくらいの取り込み方法が最善と考えているからです
      
 最近は竿の性能が上がり1.75号竿でも1.75号ハリス使用しても問題ないものが多いです
3 四国の磯でほどよい潮流とシモリがある場合で喰い渋りがある時の口太の50cmまで取れるタックルで良く使用するもの
道糸はハリスより0.25〜0.5号太くすると良い ( 道糸は磯でキスが付き、ナイロンでフロロと結ぶと結び目が細くなり、水分を吸うと強度が落ちるため )

@ 磯竿1.75号ソリッド穂先  道糸 2.5号サスペンドタイプ  ハリスフロロ 2号   ハリはグレ 6−7号
道糸とハリスは直結 ウキM・Sサイズ0〜B
 スルスル仕掛け ガンダマはタナと流れを考え使用する
 A 磯竿1.5号ソリッド穂先  道糸 2.0号サスペンドタイプ  ハリスフロロ 1.75号   ハリはグレ 5−6号
道糸とハリスは直結 ウキM・Sサイズ0〜B スルスル仕掛け ガンダマはタナと流れを考え使用する

タックルバランスは重要で強力を活かす基本です、型・潮・風波・シモリ等磯の状況で選択する

1 タックルバランスの例 
グレの大きさ(推定) グレバリの号数 ハリスの号数 道糸の号数 グレ竿の号数
30〜45cm 5〜6 1.5〜1.75 1.5〜1.75 1.25〜1.5
35〜50cm 6〜7 1.75〜2.0 1.75〜2.0 1.5〜1.75
50〜60cm 7〜9 2.5〜4.0 3.0〜4.0 1.75〜2.0
記に書いたタックルの選定の考え方を表にまとめてみました、取り込み磯の状況等で自分合うものをチョイスして決めてください
取り込みに不安のある人は竿は1ランクUpを使用する、各々取り込みの技量が違うので、自分に合うタックルが最強と考える
特に竿の性能や能力をいかす竿あしらいで、タックル強度は飛躍的にUPしますから、自分に合う竿の選択は重要です
仕掛け図の例 @ 仕掛けの下図は一般的に良く使用されている一例です
  A 状況によりロッド・道糸・ハリス・鈎は1ランク上げたり、下げたりして状況に合わせたタックルを使用する 
 1 半誘導仕掛け        タナが深く正確にタナ取りしたい時、タナの深さを限定して使用する 
 2 スルスル仕掛け
     タナが3ヒロ以内で潮の流れが穏やかな場合は軽い仕掛け潮が速くタナが深い場合は重い仕掛け 
 3  固定仕掛け    タナが浅く、喰い渋りや完全フカセで釣る仕掛け
4 当たりウキ仕掛け
タナが浅く円錐ウキに当たりが出難い場合や当たりウキを沈めて釣る仕掛け小型棒ウキで使用する時は海面で当たりを取る場合の仕掛け 


糸の結びは下記図のものを使用している
自分に合う結びが最善で又結びは結束時の熱を抑えて均一に巻き締める事が重要です


道糸とハリスの直結の結び方の色々 
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サーゼェントノット ブラットノット ストロングノット ユニノット エイトノット
 2 ハリとハリスの結び方の色々 
外掛け結び 内掛け結び 漁師結び スネイルノット
       
 
 3 道糸 ・ハリスとサルカンの結び方の色々 
ユニノット ダブルユニノット クリンチノット ハングマンズノット 漁師結び  最速結び 
           
 サルカンの特徴と種類
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@ サルカンは糸結び部分の金属が細いのでハリス・道糸が切れやすい、直結びの強度とあまり変わらないが、仕掛けの交換が早くできるのと糸ヨレができ難い
   A 樹脂製サルカンは結び部分が太く、結び強度は高いが糸ヨレができやすい 
   B  直結びは仕掛けにサルカンを使用しないのでウキ下の屈折ができないのでハリス等の角度がとりやすいが糸ヨレはできやすい
          ※   自分の釣り方により、糸ヨレか、結び強度か、ウキ下重視かにより使い分けるのが良い 
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 ローリングサルカン タル型サルカン  樹脂製サルカン 
    
回転し易く糸ヨレが出来難いタイブ  通常の一般的なタイプ   糸結び強度を重視したタイブ
 3                               仕掛けにガンダマ・ジンタンを打つ場合の強度を落とさない作り方
 
@ 道糸・ハリスの結び目にガンダマ等を直接打つとキズが付き易く強度が落ちやすく結びの端に打つと強度の落ちる心配が無い
  A ハリスの中間に打つ場合はゴム付きガンダマ・ジンタンを使用すると強度の落ちる心配が無い 
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仕掛けで直結びの時の図 仕掛けでサルカン使用の結びの時の図
   


     ハリスと道糸の直結びの強度テストを下記図仕様で実施しました

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タックルを作りハリをバネハカリに掛けて竿を限界近くまで曲げてハカリのKgを計測した

ハリの結び、ハリス、ハリスと道糸の結び、道糸とは切れる事は無かった折れるまで行くともう少し強度は出るものと思われる

試験の結果、引張りが2.3〜2.5Kg平均計測された

竿を変更して計測した場合は下記の通り

竿を1.50号で計測       1.9〜2.1Kg
竿を1.75号で計測      2.1〜2.3Kg
竿を2.00号で計測       2.3〜2.5Kg
竿による違いは0.2Kg程度で大差は無かった 
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@
一番利用の多い2号のフロロカ−ボンハリスで3回テストした

A片方は固定にユニノット結びもう一方はユニノットでバネバカ リ に 結びバネ
  バカリを引っ張ってテスト実施する

B左記図で色んな結びでテストするも殆んどの場合直結び箇所 が破断した

C結びはユニノット・エイトノット・サ−ジェントノット・ダブルエイト・ノット・ブラット   ノット5個の結びを実施した

D以上テストして最高が3.0Kgを記録してWトップとなるが結び易 さでサ−ゼェ
  ントノットをトップとする
  テストでは結び方によって1.5〜3.0Kgの間の強度が記録された平均は
  2.4Kg前後
でした
 3 ハリス2号の直線強度は3.62Kgですが結束強度は70%で2.53Kgになる
結びの強度は2.5Kg以上は必要でこれ以上無いと良型グレの引きで 結びの部分で切れる場合がある
(参考にメーカーのハリスは強度の表示は無いが道糸の直線強度4〜4.5Kgの表示になっています)
 4 此れはタックル・道糸2.5号・ハリス2号・竿2号を使用しして竿が折れる手前まで曲げての引っ張りが2.3〜2.5Kg平均ある
その為結びの強度は2.5〜2,9Kgは必要となります
 (結束強度を70〜80%とみた場合) 
@ユニノット 2.2〜2.5Kg  結び易さと結び輪を潜らさない結びで多様できる
Aダブルエイトノット 2.3〜2.6Kg  ユニノットと似通っているが結び輪を潜らさない結びで強度も及第点ある
Bエイトノット 2.3〜2.6Kg  結び易さと結び輪を潜らす為扱い難い面がある
Cブラットノット 2.6〜3.0Kg  結び難い面はあるが結び輪を潜らさない結びと強度に優れている
Dサ−ゼェントノット 2.6〜3.0Kg  結び易いが結び輪を潜らす為扱い難い面があるが結び強度に優れている
結びの注意点      同じ結びでも、結びの仕方で1.5〜3.0Kgと著しい強度の差が出て来た、ツバを付けて熱を弱め、バランス良い締めと強すぎず弱すぎずの締め方が強度を高めた
自分の結びと決めたら、何時も同じ強度が出る様になるまで練習する事が大切です
参考にハリスの
結束強度
@ 2号の直線強度は3.62Kgで結束強度は70%で2.53Kg80%で2.89Kgになります
A 3号の直線強度は5.44Kgで結束強度は70%で3.80Kg、80%で4.35Kgになります
    * 結束強度は70〜80%と見るのが平均強度の一般的な見方ですが、結び方で強度は
           大きく変わる
上記資料の結果から実質強力を単純に計算すると・・・
 1 道糸・ハリスの強度 
ナイロン道糸2.5号の強力 @直線強力    直線強度は4.53Kg A結び強度 20%低下で3.62Kg 
  B吸水強度  5 %低下で3.44Kg  C耐光性  紫外線に10時間で20%低下2.76Kg
フロロハリス2号の強力 @直線強力    直線強度の低下で3.62Kg A結び強度 20%低下で2.90Kg 
道糸2.5号、ハリス2号竿1.75号タックルのテスト強度は @1.75号竿で2.3Kg A2号竿で2.5Kg 
フロロハリス2号の結び強度 @2号ハリスのテスト結果2.6〜3.0Kg  
2 以上の点からもタックルバランスが大事になって来ます
タックル強力は 
竿1.75号、道糸ナイロン2.5号、ハリスフロロ2.0号での計算結果は  
  @ 直線強力は    ナイロン道糸  4.53Kg
          フロロハリス   3.62Kg
  A 結び・吸水性・耐光性の劣化・低下により実質的には2.762.9Kg程度になる
しかし、竿に仕掛けを通した強度は2.3〜2.5Kgしか記録されていません
最終的には 
 直線強力が3.62〜4.53Kgの道糸・ハリスが・・・ 
  @ 釣り人が磯で使用する場合には実質的には2.5〜2.9Kgの強力に低下してしまう
    * メンテナンスと早めの道糸・ハリスの交換で3.0〜3.5kg程度に防げるものと思う
  A この結果から、道糸・ハリスの早めの交換や、道糸のメンテナス・保存方法や結び方に留意しないと高いハリス道糸も強力は一揆に60%程度まで強力が低下する
又竿の能力を活かして道糸・ハリスの強力を落とさない、竿あしらいを学ぶ必要があります
3 タックルバランスや結び等も大事ですがタックル強力を活かすには下記の細かい対応も重要です
@道糸 
  1 幾ら良いラインでも2回以上使用すると良型グレを掛けると延びて細くなり、又岩場でキズが出来、ガイドの塩分で道糸の表面スレて剥脱し吸水劣化して高切れしたり、ヨリが出来る
   2. 細い道糸 (2号、2.5号) は150mは新品でも巻かず同じ製品を下巻して下糸を活かして新品を75m巻いて2回使用すると交換すると劣化も防ぎ強力に信頼がもてる 
   3. 釣りの途中でも4時間程度使用すると10m程度カットして強力の維持を図る 
   4. 釣り後の道糸のヨリ取りと塩分除去のメンテナンスも強力を維持する為には必須です
   5. リールのスプールはジルコニア製のものが道糸を傷めずに良い 

Aハリス
  1 ハリスがパーマネントしたり、白濁、結び目、キズが出来ると交換する
   2. 2時間程度使用又は良型グレを4〜5枚程度釣ると強力も落ちて来るので交換する
   3. ハリスの針の結びはキズがあったり、4〜5枚程度釣ると強力も落ちるので結び直す

B道糸とハリスの結び
  1 直結びは2時間程度使用又は良型グレを4〜5枚程度釣ると強力も落ちるので結び直す
   2. サルカン使用の場合も2時間程度使用又は良型グレを4〜5枚程度釣ると強力も落ちるので結び直す
   3. 道糸とハリスは直結びよりサルカンを使用した方が強力がある

Cリールのスプールへの拘り
1 何回も釣り行きしているとリールのステンレスやチタンコーティングのスプールは磯に置くのでキズが付きますキズあると投入の度に道糸がスレて表面のコーティングが剥脱して吸水や 傷になり道糸の強度が落ちる
 2 私は少し高いが道糸にキズが付かないので、古いリールのダイワト−ナメントZ2500LBA用のジルコニアの替えスプールを取り寄せて使用し対応している
 1  磯での取り込み時に竿の能力を最高に発揮できる角度でタックルの強力を活かす方法です

       腰に竿尻を当てて竿は耳の斜め後ろに立てた状態がこの角度になります、此れが道糸・ハリスの強度が活かす竿の角度です
      この竿あしらいが、最も重要で良型のグレを掛けて取り込みする時の道糸・ハリスの強力を活かすポイントです

磯際の竿の取り込み角度

磯でグレが左右に走った時の竿の倒し方