チヌ釣りのエサ取りの種類と対策   



チヌ釣りのエサ取り対策は、内海のチヌ釣りのエサ取りはフグ・ボラ・ベラ・ハギ系統が一番の定番で又厄介なエサ取りになりますが、その他も種類に分けて載せています
マキエワークは如何にするか、釣り方によるエサ取り対策等の釣り方も図解を含めて詳しく紹介します

  磯釣りにおいてはエサ取りは避けて通れない、厄介な代物です   此れを研究して ・・・    旨く交わす事が出来れば、狙いのチヌは半分は釣ったも同然と言えるくらい厄介な天敵ですね、 私が磯釣りしていて出会った磯のエサ取りの種類と名前を写真にまとめてみました、エサ取り達の分布や特調と傾向、如何にしたら交わして本命を釣ることが出来るか、大変難しい事ですが少し述べてみます
夏場に磯に立ちコマセを撒くと、海の色が変わる程のエサ取りが湧いて来る事があります 海の中はエサ取りだらけの状態、仕掛けを投入するのも嫌になる磯もあります、そんな状況の中でもエサ取りを突破して良型のチヌを釣ることが出来るのでしょうか・・・
私が思うには完璧なエサ取り対策など存在しないでしょう、 エサ取りは種類によって、それぞれ行動パターンが違いますから完璧に交わすことは出来ないものの、多少交わす事も出来るものもあります、 私はエサ取りの種類によって下記のような対応をした釣り方をしています



内 海 の 磯 ・ 波 止 の エ サ 取 り

外洋・外海のエサ取り対策はグレ釣りのタックルと釣り方の中で「グレのエサ取り対策」と一緒に記載しています

   特に内海の磯で多く見受けられる厄介な奴のベストスリーかな ?

フグ ボラ ベラ (キュ-セン)
1 フグ 日本全国どこにでもいて釣り師を悩ませるが、もっとも馴染みの深い小型の「ふぐ」である
テトロドトキシン(ふぐ毒)あり、卵巣・肝臓・腸は猛毒、皮膚は強毒、筋肉と精巣は弱毒、よく釣れる魚だが、小型であり毒が強く食用には向かない

最近は磯に多数いてフカセ釣りの天敵でボラと並んで両巨頭です、潮の速い場所まではエサを追いかけては来ない場合が多く流れの中を釣ったり、太陽が高くなると少なくなる傾向がありチヌが寄ると一瞬いなくなったりサシエが通るようになるので、チヌが寄った信号と判断して集中して釣ると良い
又打つ手が無くなった時にマキエを集中して打ちチヌを寄せて浮かせフグを追いやり、釣る方法もある
2 ボラ 日本の磯や波止など何処でも見かける魚で魚雷型の体と相まって、高速で水中を泳げるしボラの眼は透明なゼラチン様の組織、脂瞼(しけん)が発達しているが、これが視界を確保して眼がよく、また水中の抵抗を少なくしている
また全身の鱗の一枚一枚に感覚管孔があいており、音や震動を、全身で感じ取れているようだ、 ボラほど俊敏で、高速で移動できる魚は珍しい
海の表面から中層でエサを捕食し、体に似合わずサシエを取る名人でウキに当たりの出ない場合も多い、ボラが寄ると下にはチヌが居るといいますが、寄り過ぎると此れほど厄介なエサ取りも有りませんし、サシエがタナまで届かない場合が多い

ボラもチヌが寄ると一瞬いなくなったりサシエが通るようになるので、チヌが寄った信号と判断して集中して釣ると良いし、横のマキエでのアッチコッチ釣法が良い場合もある
ボラは多量に寄り過ぎると全くサシエがチヌのタナに届かなくなるのでポイントを変えたりしてもダメな場合や又打つ手が無くなった時にマキエを集中して打ちチヌを寄せて浮かせボラを追いやり、釣る方法もあるが最悪の場合は磯変わりするのが良い

3 ベラ
 
(キュ-セン)
ベラ科魚類で、もっとも低温に強いのが本種で、冬になると砂に潜り「冬眠」をする、  瀬戸内海に多く、砂底から砂礫底に多く生息している、赤べらと青べらと呼ばれるように、雄は緑っぽくなり大きい、雌は赤っぽく小さい

此れも数が居るとエサ取りとしては厄介ですが、少ないとそんなに苦にはならない場合が多い
底や岩礁地帯から離れた沖を釣ると居ない場合が多い
又水深のある場所でチヌを浮かして浅タナで釣るとそんなに苦にはならない場合が多いです


   いつの間にか、サシエを取られるエサ取り

カワハギ ウマズラハギ スズメダイ
1 カワハギ 北海道以南や東シナ海に住み、幼魚は流れ藻につくが、成魚は100m以浅の砂地に群れで生息するウマズラと並びエサ取り名人で足は遅くゆっくりとした泳ぎは前ヒレを器用に使って静止しながら捕食しますし比較的早い潮の中にも現れるように泳ぎ自体も得意です

ウキにも当たりが出ずに何時の間にかサシエが無くなるので、常にサシエの確認をする必要がある
タナはカワハギのタナより浅くして釣るのが良いが、チヌ・グレのタナが深い場合は厄介である、ウマズラハギと同様に浅タナや喰い気が出るとさほど苦ならない場合が多い

2 ウマズラハギ 北海道以南の日本各地や東シナ海、南シナ海、南アフリカ等の沿岸域に広く生息し、足は遅く交わしやすいエサ取でもある、ウスバハギ・ウマズラハギ・カワハギも 同じく低水温でも抵抗力があり、回遊して潮の速い場所でも移動して、 泳ぎまわって捕食しています

ウキに当りが出ないように ハリスのチモトを噛む性質があり エサも器用に取ってしまいます、魚を確認すると常にサシエの確認をする必要がある、横のマキエで交わして釣るのが良い、カワハギと同様に浅タナや喰い気が出るとさほど苦ならない場合が多い

3 ハギ類共通 ハギ類は本流の中までしつこくサシエを追いかけて来ますが足が遅いので、数が少ない場合 はさほど苦になるエサ取りではありませんが、数が多くなると厄介で、広い範囲から攻め込んで来ます
自分の目標としたエサを、どこまでも追いかけて行きますから特にガン玉などを打ち、沈下速度を速めた付けエサなどは格好の標的になってしまうので完全フカセが良い

マキエで分離するには手前に寄せて沖を釣る左に寄せて右側を釣るなどの方法を取る
グレやチヌが浅タナで釣れる場合はさほど気にならない場合が多い、又グレ・チヌに喰い気が出て来ると浮いて来てスピードにまさり苦にならない場合が多い

4 スズメダイ 秋田県・千葉県以南や東シナ海の岩礁・珊瑚礁域の水深2〜15mで群泳して生息する
スズメダイ科は熱帯性のグループだが、そのなか本種はもっとも低水温に強く、8度でも耐えることができ日本海でも越冬できる唯一の種である
せいぜい15cmほどの小魚だが、脂がのって美味しい  北九州名産の「あぶってかも」は、まるままのスズメダイに塩をふり一晩干して焼いたもので骨ごと食べる

交わしたい場合は 足下にマキエを打ち釘付けにする 仕掛けはエサが取られなくなるまで遠投すると良い場合が多い


   此れが来るとお手上げになる場合が多いエサ取り?
サヨリ イワシ
アジ サバ
1 サヨリ 北海道南部以南の日本各地や朝鮮半島、黄海の沿岸の表層に生息する
此れが表層に群生しているとサシエがタナに入らないくすぐに取られる事が多い

交わす場合は マキエで寄せるかそれでもダメな場合はガンダマを打ち仕掛けを速く沈めると良い場合が多い

2 アジ 日本各地や東シナ海、朝鮮半島の大陸棚域をふくむ沖合から沿岸の中・下層に生息する
マアジの稜鱗は側線のすべて、鰓蓋の直後から尾柄まで続いているし また、側線が体側中央で大きなカーブを描いて体の背側から中央におりてくる、 マアジの体は平たく、赤っぽく、関西では赤あじとも呼ばれる マルアジの体は丸いし、青っぽく、関西では青あじとも呼ばれる

沖にいる時は手前にはマキエは打たず沖にのみ打ち沖に釘付けして磯際を釣ると良い、磯際や沖にいる時は 潮上にマキエを打ちつづけ 仕掛けは潮下へ遠投するように釣ると交わせる場合があるが効果は少ないし、 足下と沖にも水面近くにも深く釣ってもアジが釣れてくる時は磯変わりするのが良い、一番厄介なエサ取りの1つです

3 イワシ 日本各地や朝鮮半島、中国、台湾、フィリピンの沿岸の表層に大きな群れで生息ことが多い
水温がもっとも下がる2月から4月にかけて産卵して初冬からその直前までが旬だが、産卵中も積極的に食い、 珪藻やアミなどのプランクトンを主食にして2年で約15pの中羽イワシに成長し20p以上になると大羽と呼ばれ、最大30pくらいに達する

アジもイワシも磯釣りには厄介で磯際や沖にいる時は 潮上にマキエを打ちつづけ 仕掛けは潮下へ遠投するように釣ると交わせる場合があるが効果は少ない、 足下と沖にも水面近くにも 深く釣ってもイワシが釣れてくる時は磯変わりするのが良い


4 サバ 日本列島近海から世界の亜熱帯・温帯海域の沿岸の表層を群遊することが多い
アニサキス幼虫がいて激しい腹痛を起こすことがあるので内臓に多いので内臓を生食しないこと 筋肉を生食するときは、早く内臓を抜き、腹部の筋肉は分厚く切り取ること

サバ子も大量に群遊していると大変厄介でスグにサシエを取られるし広い範囲にいて何処に仕掛け入れてもどうしょうも無い場合がある時は磯変わりしか手はありません
アジもイワシもサバも大量に群遊していると打つ手無しと言う場合が多い

メバル ウミタナゴ カサゴ
これ等の魚はグレ・チヌ釣りにおいてはエサ取りでも有りますが、美味しい外道でもあります・・・
特にグレ・チヌ等の磯釣りにおいて瀬戸内海では支障があって困る程のエサ取りではありません、カサゴ等は此れが釣れればタナが底近くまで入っている証明にもなる目安として利用出来ます、釣れれば持ち帰り美味しく食べる事が出来ます (*^_^*) (#^.^#) 


内海でのエサ取り対策とチヌのフカセの釣り方と考え方

内海のエサ取りでチヌの乗っ込み時期に一番多くいて釣り人が手を焼く、フグ・ボラの対策について
1
@ フグは暗い内や日が高くなると活性が落ちる場合もあるのでその時間に釣る
A チヌが多く寄るとサシエが急に残りだす事があるのでこの間に集中して釣る 
B 流れが速い潮の中は意外と少ないので潮の中や沖の潮のヨレのポイントを狙って釣る
C ボラは水面近くに居る場合が多く少しタナを深くして釣ると良い、少ない場合はチヌの寄った信号とみなし釣るのが良い
数が多すぎる場合は足も速く、サシエも何時の間にか取る等厄介で磯変わりするのが良い、他のエサ取りも此れに準じて釣るのも良いし、又特に限定したエサ取りは上記にも対策記載しています 
D 釣師の基本ですが最初仕掛投入して流し釣りしていて、サシエが残る場合は良いですが、無かった場合には仕掛投入してから何秒で無くなるか確認してください、
例えば10秒で無くなるのに10秒以上流してもサシエが無いのですからムダになります常にサシエがある、状態で釣りする事が大事です、 此れはエサ取りが多い時は最初だけ出なく常に一定の間隔で行ってください
サシエが無いと思われるのに仕掛をムダに流している釣り人も多くいるのを見かけますが此れでは魚は釣れませんね
 広範囲に いる場合 
手前も沖も左右も広範囲にいてサシエが10秒と持たない場合
@ こんな場合は場所変わりするしかない場合が多い
A サシエにコーン・ナマミック等のサシエ対策も多少有効ですがサシエの残る時間はオキアミより10秒程度長い位で、多い場合は難点があり、少ない場合は有効です
上記状況でも対策がある条件は  ( 下図の 図1、 図A に説明図解 )
@ アッチコッチ釣法で時々サシエがタナまで届く場合は辛抱して釣る(図1) @〜Bのポイントを2〜3竿したら次々と換えて釣る方法です
A 縦長マキエ打ちしてその沖のポイントを釣る、時々サシエが届く場合は辛抱して 釣る(図2)
B 同じポイントでも、時々サシエが残る時がある時はチヌが寄っている場合もあり辛抱して釣る 
手前にいて 沖には いない場合  
 1
 A こんな状況は十分フカセ釣りが可能ですし、釣り方は・・・   ( 下図の 図@ に説明図解 )
@  手前にマキエを打ちエサ取りを手前に止めて遠投して時々ポントに本命のマキエ を打ち釣る方法で対処出来る
A  手前のエサ取りのポイントを釣る場合は、重い仕掛けを沖に投入してタナまで仕掛 けが入ったら手前のポイントまでゆっくりと引いて来て釣る方法

 B この遠投釣法は実戦でもエサ取りが沖にいない場合が多く有効です ( 距離は30M以上が有効です
広範囲にエサ取りがいる場合は ( 下図の 図A に説明図解 )
1
@ 潮が沖に流れていれば超遠投釣法で釣る
手前にマキエを打ちエサ取りがいない沖に仕掛けを投入して、そりより沖を釣る方法です ( 下図A に説明図解 )
A この方法は磯・波止でも可能で最近のエサ取りの多い場合に有効です、又最近は潮が沖に向いて流れている時は50m以上の沖にもマキエが効きチヌが浮いていて釣れる事があるのでエサ取りの多い場合には試して見てください
この釣り方は潮の流れが有り、沖に向いて流れて無いと出来ないのでポイントが限られるのが難点です
 
2
@ 釣り人が多く入って釣った場所やポイントは最近はエサ取りが最初から多く付いていて 釣りにならない場合が多い
A こんな磯・波止は最初から避けて釣る方法
B  浅場やこんな場所でと言う磯等で乗っ込み時期は釣れる事も多くある
C 乗っ込み時期は意外な場所で釣れるので自分のマイポイントを日頃から探 しておく事も大切です 
D ポイントの見つけ方は「チヌ釣り方とタックル・マキエの打ち方」に記載しています 

色々書いて来ましたがエサ取り対策の完璧な方法はありません 
1
チヌ釣りでのフグ・ボラ・アジ子等、グレ釣りのアジ子・タカベ・オヤビッチャ・ウスバ等が大量にいてサシエを取る場合は釣り名人でもお手上げの状況にもなります、それ程エサ取り対策はフカセ釣りにおいては難しい事なのです
磯釣師はグレ・チヌを釣る技も大切ですが此れだけでは海を制する事は出来ませんから日頃からエサ取り対策に付いて研究を怠りませんが難題であることには変わりありませんし、出来ない時は磯変わりしか方法はありません

エサ取り対策が完璧に出来る方法があってそれを習得出来た釣り人は、釣り名人になったも同然とおもう程難しい事だと思いますよ・・・
2 マキエの図解説明 

マキエの 打つ場所   図 1  アッチコッチ釣り法 図 2 縦長マキエ打ち 

 

図@  手前にいて 沖には いない場合  図A 広範囲にエサ取りがいる場合は